ソニー、空間コンテンツ制作プラットフォーム「XYN」を発表

ソニーは2025年のCESで、新たな空間コンテンツ制作プラットフォーム「XYN(ジン)」を発表しました。3月下旬からPC用アプリ「XYN Motion Studio」を皮切りに提供を開始し、クリエイター向けに効率的で高品質なツール群を展開します。


XYNの概要と目的

2024年にソニーがCESで発表したXRヘッドセット「SRH-S1」

「XYN」は、映画やゲーム、アニメーションなどの制作に関わるクリエイター向けの統合プラットフォームであり、以下の特徴を持ちます:

特徴
  1. ソフトウェアとハードウェアを統合
    ソニーが持つ多彩な技術を結集し、制作効率を高める。
  2. モーションキャプチャーデバイス「mocopi」
    モバイルモーションキャプチャー用のPCアプリ「XYN Motion Studio」を提供。
  3. XRヘッドセット「XYN Headset」
    空間コンテンツのビューワーや体験ツールとして利用可能。
  4. 「XYN空間キャプチャーソリューション」
    現実世界のオブジェクトや空間をフォトリアルな3DCGに変換可能。

クリエイター支援とクオリティへのこだわり

フォトリアルなオブジェクトや空間の3DCG化を実現する「XYN空間キャプチャーソリューション」

XYNの狙いは、クリエイターが時間や費用を削減しながらも、高いクオリティのコンテンツを制作できるよう支援することです。

  • 高効率かつ高品質
    80〜90%のクオリティを保ちながら、制作時間とコストを大幅に削減。
  • フォトリアルな再現
    撮影した画像を2D/3D変換アルゴリズムで処理し、リアルな3DCGアセットを素早く作成可能。

今後の展開

XYNは、空間コンテンツ制作に最適化されたワークフローを提供し、映像制作やゲーム、アニメーションに応用できるツールを続々展開予定。

  • リリース予定ツール
    • 「XYN Motion Studio」:3月下旬提供開始
    • 「XYN Headset」や「空間キャプチャーソリューション」も順次リリース。
  • トライアルサービスの検討
    ヘッドセットやアプリのレンタルやサブスクリプションモデルも視野に入れる。

ソニーのビジョン

ソニーは、XYNを通じて新たなクリエイター層を開拓し、他社のパートナーシップを活かしてXRやデジタルツインの技術を活用する企業やクリエイターとの交流を深める計画です。

XYNは、単なるツールではなく、クリエイターの想像力を引き出し、制作の可能性を広げるプラットフォームとして期待されています。

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