メルカリ、「イーサリアム保有でポイント付与」サービス開始

メルカリの子会社メルコインは、暗号資産イーサリアム(Ethereum)を「保有するだけ」で年率3.0%のポイントを付与する新サービスを、2024年12月18日より開始しました。このサービスは、メルカリユーザーが保有するイーサリアムに対し、毎月メルカリポイントを還元する仕組みです。


サービス概要

  • 対象資産:イーサリアム(Ethereum)
  • 還元率:年率3.0%
  • ポイント付与形式:毎月付与(初回は2025年1月)
  • 条件:特別な申請不要。メルカリ内でイーサリアムを保有しているだけで自動的に適用。

ポイントは1ポイント=1円として、メルカリ、メルペイ、メルカードで利用可能。また暗号資産の追加購入にも使用可能です。ポイントの有効期限は180日です。


ユーザーにとってのメリット

  • シンプルな仕組み:「保有するだけ」でポイントが得られるため、暗号資産初心者にも利用しやすい。
  • 収益性:銀行預金よりも高い利率(年率0.126%と比較して)で、価格変動の大きい暗号資産でも安定したポイント収益が期待できる。
  • ステーキング基盤:技術的なステーキングの理解が不要で、気軽に利用可能。

具体例

  • イーサリアムを1万円分保有 → 月25ポイント(年300ポイント)
  • イーサリアムを12万円分保有 → 月305ポイント(年3,660ポイント)

ステーキングとポイント付与の仕組み

イーサリアムの保有は、ブロックチェーンの安定稼働に寄与する「ステーキング」に基づき、メルコインが報酬を得る仕組みを採用。この報酬を原資として、ユーザーにポイントを還元します。ただし、ポイント付与の年率(3.0%)はステーキング報酬とは独立して設定されています。


メルコインCEOのコメント

メルコインの中村奎太CEOは「ステーキングやレンディングといった複雑な仕組みを説明するのではなく、シンプルに『持つだけでポイントがもらえる』という体験を提供することで、暗号資産の利用拡大を目指している」と述べました。

また、ビットコインなど他の暗号資産に関しても、レンディングサービスの検討を進めていますが、当面はイーサリアムのステーキングを基盤としたポイント付与に注力する方針です。


今後の展望

現在はメルカリ内での利用を中心としていますが、イーサリアムがWeb3関連サービスなどでの活用が進む中、将来的には外部との接続や利用価値の拡大を視野に入れています。

ポイント還元率の引き上げ余地についても、「利用状況を見ながら柔軟に対応する」としています。


この新サービスは、暗号資産初心者にとっても利用しやすく、メルカリの暗号資産経済圏をさらに強化する取り組みとして注目されています。

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