吉野家ホールディングス(HD)は、関西圏でラーメン店「キラメキノトリ」を展開する「キラメキノ未来株式会社」の全株式を取得し、子会社化することを発表しました。この動きは、吉野家HDのラーメン事業強化戦略の一環として位置づけられています。
新業態への挑戦とラーメン事業の柱化

吉野家HDは、持続可能な成長を目指す中で、新業態の開発・育成に注力しています。特にラーメン事業を今後の重要な柱と位置づけ、「ばり嗎」や新ブランド「わだ商店」などを展開。さらに、2024年5月にはラーメンスープ・麺の製造を手がける宝産業を子会社化するなど、ラーメン事業の強化を進めています。
キラメキノトリ—関西を代表するラーメンブランド

2013年に京都市で創業したキラメキノ未来は、鶏白湯ラーメンや台湾まぜそばを主力商品とし、関西圏(京都、大阪、奈良、滋賀)に22店舗を展開。個性豊かな商品と地域密着型の展開で支持を集めています。
シナジー効果によるさらなる成長へ

吉野家HDは、キラメキノトリの国内外展開を加速させるため、グループの経営資源やネットワークを活用する方針です。今回の買収により、宝産業とのシナジー効果も期待され、ラーメン事業全体の成長と企業価値の向上を図るとしています。
総店舗数の拡大
この買収により、吉野家HDグループのラーメン事業は国内95店舗、海外34店舗の合計129店舗へと拡大。グローバル市場でも一層の存在感を示す形となります。
資本・人的関係
なお、今回の株式取得以前、吉野家HDとキラメキノ未来の間には資本・人的な関係はありませんでした。
吉野家HDによるラーメン事業の本格的な強化は、外食産業の競争が激化する中での大きな一手となりそうです。
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