Google、「Pixel 10」シリーズにMediaTek製モデムチップ採用の可能性浮上

Android Authorityによると、Googleの次期スマートフォン「Pixel 10」シリーズでは、MediaTekのモデムチップ「T900」が採用される可能性があるとの情報が報じられました。

MediaTekモデム採用の背景

これまで「Pixel」シリーズは、SamsungのExynosモデムが主に使用されてきました。GoogleのTensorチップもSamsungとの協業で設計されており、モデムチップはその一環としてExynosが選ばれていました。しかし、今回「Pixel 10」の試作機でMediaTek T900がテストされているとのことで、方向転換が行われる可能性があります。

Googleは今回の選定にあたり、Qualcommの「Snapdragon X75」を含むすべての主要モデムチップを評価したものの、最終的にはMediaTekのT900を採用する見込みとされています。

未発表のMediaTek T900モデムとは？

「MediaTek T900」についての公式な発表はまだされていませんが、以下の点が推測されています：

• 3GPP Release 17 5G仕様に対応：最新の5G規格への対応。
• 次世代接続性：高速なデータ通信や広範囲のネットワーク対応が期待される。

選択の理由と展望

現時点でGoogleがMediaTekを選択する理由は明確ではありませんが、以下の要因が考えられます：

1. コスト効率：MediaTekは価格競争力が高いことで知られており、Pixelシリーズの価格を抑える狙い。
2. 性能向上：MediaTekのモデム技術は近年大幅に向上しており、安定した接続性や電力効率を期待できる。
3. 供給の柔軟性：SamsungやQualcomm以外の選択肢を確保することで供給チェーンを多様化。

Googleが「Pixel 10」シリーズでMediaTekのモデムを採用することで、新たな性能や価格設定に変化がある可能性があります。正式発表や詳細スペックの公開が待たれるところです。

これにより、Googleがスマートフォン市場でどのような新たな方向性を打ち出すのか注目が集まっています。