【音楽】世界的ピアニスト内田光子「日本の人には『あの人はおかしいけれど、大目にみよう』と思われている」
https://courrier.jp/cj/395569/
https://news.yahoo.co.jp/articles/57ea160ef8892fb4074615c6de9ab2f56d01bc6d
英国を拠点に活動する世界的ピアニストの内田光子に、英紙「デイリー・テレグラフ」がインタビュー。自身のキャリアや若手ピアニストたちに思うこと、日本に対する思いなどを、正直かつウィットたっぷりに語ってくれた。
■率直な物言いで記者を翻弄
「あなたがた英国人は、紅茶のことなど何もわかってないんだから」
内田光子は、お気に入りの紅茶「キャッスルトン」の香りを吸い込むとこう言い放つ。「沸騰してるお湯で紅茶を淹れるでしょう。だからいつも渋みが出る。95度で淹れないとダメなんです」
極上の香りをもうひと嗅ぎすると、18世紀オランダ陶器のティーカップに紅茶を注いでくれた。
「キャッスルトンが美味しいのはオーガニック栽培で、かつ満月の夜に茶葉を摘むからだとか言われますけどね」と内田は言う。「私はそんなデタラメは信じないんです……口が悪くてごめんなさいね」
現在76歳の内田は、年齢ゆえに許された不作法と悪口の自由を存分に謳歌しているようだ。試しに私が絢爛たる若手有名ピアニストたちの名前をいくつか挙げてみると、彼女は胡散臭げに眉をひそめ、そのうちの一人には厳しい評価を下した。(※中略)
■「音楽家にとっては音楽がすべて」
さて、ヨーロッパの音楽をこれほど別格としているものは何なのだろう? 内田の答えは、学術的に隙のない主張というよりも、むしろ信仰告白のようだった。
「ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのような、異常で気難しく頑固な天才がいますよね。ベートーヴェンは非常に独創的だったけれど、その偉業は西洋音楽における偉大な発見があってこそのものです。
それは和声(ハーモニー)のシステムであり、古い教会音楽から長い時間をかけて非常にゆっくりと発展してきたものです。そこにはたくさんの可能性があり、いまも成長しつづけている。このシステムこそがモーツァルト、バッハ、ベートーヴェンの音楽を可能にしたのです」
西洋音楽の真髄たる和声法を賞賛する内田は、現在の知識人界隈で猛威を振るう言説、すなわち西洋和声法を抑圧的で植民地主義的だとする流行のイデオロギーからは明らかに外れている。
「西洋(音楽)に対する非難はまったく愚かなもの」と彼女は言い切る。「多文化を抑圧するという点について言えば、すべての国、すべての人種の歴史に恐ろしい話が潜んでいるでしょう」
また内田は、これまで表に出てこなかった少数派を音楽業界において優遇するという試みにも我慢がならないという。
「音楽家が黒くても白くても緑色でもトランスジェンダーでも、私にはどうだっていい。その人が音楽を解するなら、私は尊敬します。音楽家にとっては音楽がすべてなんですから」
この問題に対する姿勢は、少女時代の内田が米国に渡航した際、入国申請書で肌の色を申告させられたときから変わっていない。「黒か白かで答えなきゃいけないというのを知らなくて、一生懸命考えて『ベージュ』って書いたんです!」と言って彼女は笑う。
■「優雅じゃない老い方」が楽しい
ヨーロッパに染まった彼女だが、日本を訪れるときはどんな気分なのだろうか?
「日本の人は私を所有しようとします。たしかなものを提供できる日本人というのはあまり多くないですから。でも同時に彼らは、私が本当の意味では日本に属していないことも知っている。そしてそれは正しい。日本文化は自己表現に重きを置かず、日本語もそれに向かない作りをしていて、周囲の人たちに同意するやり方をいろいろと備えた言語です。
私はそういうのをしないから、いまの日本の人の私に対する認識は『ああ、あの人はおかしいけれど、まあ大目にみようか』ってなもんじゃないかしら」
私には、実は内田が「ちょっとおかしい人」扱いされるのを割と気に入っているように感じられた。優雅とはいえない老い方をするのも悪くないと思っているのだろうか?
「そうね!」と彼女は笑う。
「実際、私はおかしいんんじゃなくて、率直なだけですが。でも、若くてお行儀がよかった頃にはできなかったことを全部をやってやろうとするおばあちゃんの詩、あれはいいですよね(英国の詩人ジョニー・ジョセフの作品『WARNING(警告)』のことだ)。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
引用元: ・【音楽】世界的ピアニスト内田光子「日本の人には『あの人はおかしいけれど、大目にみよう』と思われている」 [湛然★]
いいべとか書き込むレベルじゃないとな
コンスタブルとターナーとビートルズしか知らんわw
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