所沢駅、「駅まちレジリエンス」モデル駅に選定 – 震災時の帰宅困難者対策を強化

西武鉄道と所沢市は、2025年1月から所沢駅を「駅まちレジリエンス」のモデル駅として設定し、発災時のサービス提供および運用の検証を開始します。この取り組みは、2024年1月に発生した能登半島地震を受け、帰宅困難者対策の必要性が高まったことを踏まえたものです。

「駅まちレジリエンス」モデル駅の背景

能登半島地震では、地域全体が大きな被害を受け、交通網が寸断され、帰宅困難者が溢れる事態が発生しました。この教訓から、西武鉄道と所沢市は協力し、所沢駅をモデル駅として発災時の対応力を強化します。

提供サービスの概要

所沢駅では、1月より以下のサービスが提供されます。

トイレ開放と情報提供
  • トイレの開放。
  • 震災時対応マップや緊急時駅周辺情報マップの配布。
立ち寄りサービス
  • 飲料水の提供。
  • 駅ナカコンビニ「トモニー」商品の一部提供。
  • スマートフォン充電サービス。
一時待機サービス
  • 駅内での待機スペースの提供。
  • 防災用備蓄品セット(水、軽食、防寒アルミシート)の配布。
  • 高齢者、障がい者、乳幼児など配慮が必要な人を優先的に対応。

今後の取り組み

共同訓練

所沢市と西武鉄道が連携し、帰宅困難者対応の訓練を実施。

沿線での災害対応強化
  • 駅舎の安全確認方法の整備。
  • 他企業や自治体との共同施策。
  • 大規模地震に備えた情報発信。

西武線全駅での対応

発災時には、西武線沿線で鉄道が全線運転を見合わせた場合、所沢駅を含む全91駅(小竹向原駅を除く)で以下のサービスが提供されます:

  • Aゾーン: すべてのサービスを提供。
  • Bゾーン: トイレ開放および立ち寄りサービス。
  • Cゾーン: トイレ開放。

目指す姿

西武鉄道は、「駅に行けば安心」と思われるような災害対応力の強化を進めています。震災時に安心して利用できる駅づくりを目指し、地域社会への貢献を果たします。

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