2024年12月19日、LINEヤフーは越境ECを手がけるBEENOS株式会社の完全子会社化を発表しました。本公開買付けを2025年2月末を目途に開始し、全株式を取得する予定です。買収総額は約540億円に達します。
BEENOSの事業概要

BEENOSは、国内企業の越境販売支援を中心に、これまで累計6,000社以上の海外販売を支援してきました。2012年から「Yahoo!オークション」との連携を開始しており、LINEヤフーとの関係性が深い企業です。
買収の背景と目的

LINEヤフーは、取扱高1兆円規模のリユース事業を展開し、2023年11月には「ヤフオク!」を「Yahoo!オークション」に、「PayPayフリマ」を「Yahoo!フリマ」に名称変更するなど、コマース事業の強化を図っています。今回のBEENOSの子会社化により、以下の取り組みを強化します:
越境ECの拡大
- 海外市場で高いニーズを持つ日本国内商品の販路をLINEヤフーのコマースサービスを通じて拡大。
- 「LINE」との連携で東アジアを中心とした海外ユーザーへのアプローチを強化。
BEENOSのノウハウ活用
- BEENOSが持つ越境EC市場の知見を活かし、新たなマーケティング施策を展開。
- 両社のサービス間でのシナジー効果を追求。
エンターテインメント事業との連携
- BEENOSが展開する「Buyee」などのサービスとLINEヤフーの既存サービスとの統合を検討。
- エンターテインメント分野での協力を模索。
今後どうなる?
LINEヤフーとBEENOSは、共同マーケティング活動を通じて、越境EC市場におけるさらなる成長を目指します。特に「Buyee」などの既存サービスを活用し、国内外の顧客層を拡大する取り組みが期待されます。加えて、LINEの高い普及率を活用することで、海外ユーザーへの効果的なアプローチが可能となるでしょう。
この買収は、LINEヤフーがコマース事業をさらに強化し、国内外での市場競争力を高めるための重要なステップとなります。
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