パナソニック、乾電池のリサイクルで肥料化プロセスを確立

パナソニック エナジーは、TOMATECと共同で使用済み乾電池から分離された亜鉛やマンガンを含む成分を微量要素肥料の原料として活用するリサイクルプロセスを確立しました。これにより、2024年度中に微量要素肥料の販売を開始する予定です。


リサイクルプロセスの概要

  • 使用済み乾電池のリサイクル
    乾電池から「ブラックマス」と呼ばれる亜鉛やマンガンを含む混合粉末を分離。
  • TOMATECの技術を活用
    ブラックマスを「ガラスフリット化技術」で加工し、熔成微量要素肥料に転換。

微量要素肥料の特徴と効果

微量要素肥料は土壌や作物に不足しているミネラルを補い、成長促進や土壌の健康維持に寄与します。具体的には以下の効果があります:

  • 亜鉛(Zn): 作物の成長促進
  • マンガン(Mn): 光合成の活性化
  • 鉄(Fe): 栄養吸収の向上

これにより、持続可能な農業の推進や食料生産の安定化に貢献します。


環境と社会への貢献

このプロセスは、以下の社会課題解決に向けた一歩とされています:

  1. 資源循環の拡大
    • 使用済み乾電池の有効活用
  2. 持続可能な農業の推進
    • 作物栽培の効率化、土壌の健康維持
  3. 飢餓や貧困の解消
    • 世界的な食料問題への対応

今後の取り組み

両社は、このリサイクルプロセスを基盤にさらなる活用拡大を図り、環境負荷の軽減と農業の発展を目指しています。将来的には、この取り組みを通じて社会課題の解決にも貢献していく方針です。

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