JR西日本、北陸新幹線での自動運転導入を2029年度に目指す

JR西日本は、北陸新幹線における自動運転システムの導入を2029年度に開始する計画を発表しました。これは、日本の新幹線として初めての自動運転導入を目指すもので、運行の効率化や安全性の向上を目的としています。


自動運転導入の概要

北陸新幹線はJR東日本とJR西日本が共同で運行していますが、JR西日本は上越妙高以西の運行主体を担当。その中で、敦賀~金沢間を対象に、自動運転レベル「GOA2」の導入を計画しています。

GOA2の特徴

  • 発車:運転士がボタンを押して列車を発車。
  • 運行:列車は自動的に速度や停車位置を計算しながら走行。
  • 停止:到着駅で自動的に停止。

導入による効果

  1. 安全性の向上
    運転士の業務負担を軽減し、駅でのホーム上の安全確認などに注力できる体制を構築。
  2. 省エネ効果
    自動運転による安定した速度管理により、電力消費量を削減。
  3. 運行の効率化
    定刻通りの運行をより確実に実現。

現在の進捗と今後の展望

システム開発や技術検討は、JR東日本との共同で進められています。自動運転導入に向けた走行試験を実施しており、技術的課題の解決や導入効果の検証が進められています。

また、今回の取り組みは少子高齢化や労働力不足が進む中で、持続可能な鉄道運行モデルの実現に向けた一歩として注目されています。


北陸新幹線での自動運転導入が成功すれば、日本国内での鉄道自動化の更なる推進に弾みがつくとともに、今後の鉄道運行のあり方に大きな影響を与えることが期待されます。

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