【埼玉】男児の水筒に尿を入れ逮捕の保育園役員の男、理由不明の不起訴処分に

　草加市の保育園で園児の水筒に尿を入れて使えなくさせたとして、4日に器物損壊の疑いで逮捕された同市の保育園役員の男性（24）について、さいたま地検越谷支部は19日、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

■別の男児も被害か（以下、初報記事）

　草加市の保育園で園児の水筒に尿を入れて使えなくしたとして、草加署は4日、器物損壊の疑いで、保育園役員の男（24）を逮捕した。

　逮捕容疑は3日午前10時15分ごろから同日午後2時半ごろまでの間、自身が事務員として勤務する認可保育園で、男児の水筒に尿を入れて水筒を使用不能にした疑い。「水筒に尿を入れて園児を怖がらせて、言うことを聞かせようとした」と容疑を認めているという。

　同署によると、3日午後8時15分ごろ、男児の母親（24）が署を訪れ、「息子が保育園から帰ってきた際、水筒に黄色の液体が入っていた」と相談した。関係者の取り調べで、男が犯行をほのめかす供述をしたことから特定した。別の男児の水筒にも、尿が混入していた疑いがあり、署は余罪を調べる。

　草加市保育課などによると、同園は男の母が代表取締役を務める会社が2020年4月、市の認可を受けた。6カ月から2歳の7人が通っていた。市は5日、園への立ち入り調査を実施。同日から園児の受け入れを一時停止し、通っていた園児は公立保育園に登園している。

　同課の関口岩生課長は「市の認可施設で起きたことで、今回の事態を重く受け止めている」とコメントした。

https://www.saitama-np.co.jp/articles/128767/postDetail