テスラ工場で銃撃と放火、テロ容疑でＦＢＩが捜査　米ラスベガス

（ＣＮＮ） 米ラスベガスにあるテスラの修理工場で１８日未明、何者かがテスラ車数台に発砲して放火する事件があった。米連邦捜査局（ＦＢＩ）は、テロ行為の可能性があるとみて捜査している。

ラスベガス警察によると、同工場で火災の通報があったのは現地時間の午前２時４５分ごろ。駆け付けた警察は、車数台が燃えていて、工場の入り口の扉にスプレー塗料で「レジスト（抵抗）」と落書きされているのを発見した。

監視カメラの映像には、黒い服装の人物が車を銃撃し、火炎瓶で２台に放火する姿が映っていた。もう１台の車からは不発の火炎瓶が発見され、捜査当局が証拠を調べている。

負傷者の報告はなく、火は車のバッテリーに燃え移る前に消防が消し止めた。

米国ではテスラのショールームや充電ステーション、車が襲撃される事件が相次いでおり、各地の警察が捜査を続けている。

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）は、「こんな暴力は正気じゃない。大間違いだ」「テスラはただ電気自動車を作っているだけ。こんな邪悪な攻撃を受ける筋合いはない」とＸ（旧ツイッター）に書き込んだ。

ＦＢＩラスベガス支部によると、今回のラスベガスの事件についてはＦＢＩの合同テロ対策本部が捜査を担当する。

パム・ボンディ司法長官は先に、テスラの車やショールームを狙った破壊行為は厳しく取り締まると宣言。「テスラに触れたり、ディーラーに行ったり、何かしようとするなら気をつけるがいい。我々が後を追う。資金提供する者も後を追い、誰なのかを突き止める」とＦＯＸビジネスで語っていた。