佐川急便は、アイホンとPacPortが共同開発した次世代型宅配システム「Pabbit」を利用し、オートロック物件での玄関前「置き配」に対応する試験サービスを開始しました。これにより、オートロック物件における再配達問題や利便性向上が期待されています。
「Pabbit」とは?

Pabbitは、荷物の伝票番号や荷物情報をセキュリティ解錠キーとして利用する革新的なシステムです。このシステムにより、配達中の荷物がある場合のみ、オートロックを解錠できる仕組みを実現しています。
対応機器
- dearis / PATMOα:アイホンが提供するインターホンシステムで、Pabbitの機能が標準搭載されています。
- Pabbit Lite:既存のエントランスインターホンに外付けで設置する端末。新たなインターネット回線工事や契約が不要で、機器の設置工事のみで導入可能です。
「置き配」対応の仕組み

Pabbitが設置されたマンションやアパートでは、以下のサービスを通じて「置き配」が利用可能になります。
- 佐川急便スマートクラブ(Webサービス)
- 佐川急便LINE公式アカウント
これらを利用することで、オートロック物件でも玄関前まで荷物を届ける「置き配」に対応できるようになります。
背景とメリット

近年、宅配物の受け取り方の多様化が進む中で、「置き配」の需要が高まっています。しかし、オートロック物件では、宅配ロッカーの有無や空き状況に左右されることが多く、再配達が発生しやすい課題がありました。
期待される効果:
- 居住者の利便性向上:再配達を待つ必要がなく、スムーズな荷物受け取りが可能。
- 配送効率の向上:再配達削減により、配送業務の効率化を実現。
- 環境負荷の低減:再配達の回数削減が、配送に伴うCO2排出量の削減に貢献。
これからの取り組み
Pabbitは、既存のインターホンシステムへの追加導入も可能で、幅広い物件への展開が期待されています。佐川急便は、この試験導入を通じて「置き配」のさらなる普及を目指し、利便性と効率性を兼ね備えた宅配サービスの提供を目指します。
Pabbitを活用した新サービスは、オートロック物件に住む多くの利用者にとって、日常の利便性を向上させる大きな一歩となりそうです。
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