KDDI、スターリンクとスマホの直接通信サービスを2025年春開始!年内にベータ版提供へ

KDDIが、SpaceXのスターリンク衛星を活用したスマートフォン直接通信サービスを発表しました。この新サービスは、地上の通信インフラが届かない地域でも、スマートフォンでメッセージの送受信が可能になる画期的な取り組みです。2024年内には一部のユーザーを対象にしたベータ版が開始され、2025年春に本格的な提供が予定されています。


衛星直接通信の仕組みと目的

このサービスは、KDDIのauスマートフォンとスターリンク衛星が直接通信することで、空が見える場所であれば圏外エリアでもテキストメッセージの送受信が可能になるものです。従来、日本国内の4G LTEカバー率は約60%にとどまり、山間部や離島などでは利用できない場合が多くありました。

しかし、この新技術により、「空が見えればどこでもつながる」体験が実現し、災害時やアウトドアなど、地上インフラが整っていない状況でも通信の利便性が大幅に向上することが期待されています。


サービス開始に向けた進展

KDDIは、サービス提供に必要な免許と許可をすでに取得しています。

  • 総務省:携帯電話端末での衛星直接通信の免許交付
  • 米国連邦通信委員会(FCC):スターリンク衛星の商用ライセンスに基づく電波発射の許可

これらを基に、ベータ版サービスを通じて全国各地で技術検証を進め、本格提供に備える計画です。


既存スマートフォンで追加機器不要

ユーザーは特別な機器やアプリを用意する必要はなく、既存のスマートフォンでこのサービスを利用可能です。このシンプルさが、広範な普及を後押しする要因になるとみられます。


次世代の通信体験に向けて

KDDIが提供するスターリンク衛星との直接通信は、通信の課題を克服する新たなソリューションとして注目されています。特に、災害対応や地方創生において、この技術は強力なインフラとなる可能性があります。

2024年内のベータ版開始を皮切りに、2025年春からの本格提供へ向けての動きに期待が高まります。

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