2024年もSNS界隈では多くの話題が飛び交い、ユーザーの間で熱い議論が繰り広げられました。TwitterがXへと変貌した影響が残る中、新たなサービスの登場や既存プラットフォームの進化が目立った一年を振り返ります。
1. インプレゾンビとXの進化
2024年のX(旧Twitter)は、広告収益分配プログラムの影響で「インプレゾンビ」という新しい課題に直面しました。この現象は、収益を稼ぐためにトレンドやバズ投稿を狙ったアカウントが増加したことを指します。結果としてリプライ欄が荒れ、「トレンドが機能しない」などの批判が集まりました。
重要な出来事:
- 収益プログラム改訂(10月):リプライ欄での広告収益を廃止し、迷惑アカウントの減少を促進。
- 「いいね」機能の非公開化(6月):プライバシー保護を強化し、ユーザーの心理的負担を軽減。
さらに、生成AI「Grok 2」の無料開放や「ブロック貫通」仕様の導入など、Xは進化を続ける一方で混乱も生んでいます。
2. Threadsの急成長とmixi2の復活
Metaが提供する「Threads」は、2024年も成長を続け、月間アクティブユーザー数(MAU)が3億人を突破しました。日本市場でもトレンド機能のテスト開始やカスタマイズ機能の導入により、Xに代わるプラットフォームとして注目を集めています。
一方で話題になったのが「mixi2」。12月16日にリリースされたこの新サービスは、かつてのmixi世代を中心に人気を集め、独自の「エモテキ」やリアクション機能で注目されています。
2024年のハイライト
- Threadsの台頭でXへの依存度が減少。
- mixi2が「ほっこりしたSNS」を目指し、参入直後から話題に。
3. Z世代に支持される「BeReal」の進化
一風変わった投稿スタイルで人気の「BeReal」は、Z世代を中心に引き続き高い支持を得ています。2024年には、イベント連動型の「RealEvents」機能を導入し、若年層をターゲットとする企業マーケティングの場としても注目されています。
4. 有名人なりすまし詐欺広告とSNS規制
2024年はSNSを悪用した詐欺広告の増加が深刻化し、Metaが対策を強化。特に有名人を騙る投資詐欺広告は被害総額が700億円を超え、法的措置も進行中です。
一方で、オーストラリアをはじめとする海外諸国では、未成年のSNS利用を制限する法規制が広がり、日本でも同様の議論が始まりました。
2025年への期待:平和で楽しいSNSを目指して
2024年は変化と課題の多い一年でしたが、mixi2のような「ほっこり」をテーマにしたSNSの登場など、ユーザーが安心して楽しめるプラットフォームも増えています。
来年は、より平和で充実したSNS体験を楽しめる環境が整うことを期待したいですね。