恋愛が長続きしない方必見。熱しやすく冷めやすい恋愛体質「エモフィリア」とは?

一目惚れをしたりすぐ人を好きになったりする恋愛体質の人っていますよね。
自分がそれに当てはまるという人もいるかもしれません。

そんな人は「エモフィリア(emophilia)」という心理特性を持っているかもしれません。

ノルウェーのベルゲン大学は、2600名以上の参加者を対象に「エモフィリア」の度合いを測る調査を実施。
その結果、エモフィリア度のスコアが高い人ほど、人生で経験する恋愛関係が多く、不倫の頻度が高くなる傾向が確認されました。

エモフィリアとは一体どんな特性を指すのでしょうか?

すぐ人にガチ恋する「エモフィリア」とは?

何度も簡単に恋に落ちる人もいれば、人を好きになるまで時間がかかるなど、恋のしやすさは人によって様々です。
どちらが良い悪いというのはありませんが、一部の心理学者たちは「恋に落ちる基準の個人差」に興味を持っていました。

特にすぐに人を好きになり、頻繁に恋に落ちる恋愛体質の人たちに注目し、そのような心理特性を「エモフィリア(emophilia)」と名付けています。

エモフィリアとは「恋愛感情に非常に敏感であり、頻繁かつ容易に恋に落ちる心理特性」を指す用語です。
恋愛への感受性が高いために、恋のときめきが短時間で激しく燃え上がることもあれば、すぐ鎮火して別の人を好きになる傾向があるとされています。

その一方で、エモフィリアは近年になって提唱され始めた心理学用語であり、研究報告もほとんどありません。
エモフィリア特性が不貞行為、および他の性格特性とどのように関連しているのかまだ十分に明らかになっていないのです。

そこでベルゲン大学の研究チームは、ノルウェーとスウェーデンの北欧圏の人たちを対象に調査を行いました。

エモフィリア特性が強いと不倫に走りやすいことが判明

研究チームは「エモフィリア特性の高さがその人の恋愛経験の数や浮気の頻度を予測できる」と仮説を立てた上で調査を開始。
ノルウェーとスウェーデンから集めた2607名の被験者(女性75%・男性25%・平均年齢44歳)を対象にオンライン調査を行いました。

まず始めに、2011年に開発された「EPS(エモーショナル・プロミスキュティ・スケール)」と言う測定ツールを使って、被験者のエモフィリア度合いを評価します。
こちらを具体的に説明すると、各個人が恋に落ちる容易さと頻度を測定するものになります。

その後、エモフィリアとの関連がある性格特性があるかどうかを明らかにするため、被験者の「ビッグファイブ」と「ダークトライアド」も評価しました。

ビッグファイブは下記の5つに分けられる、人の性格の特性を評価するものになります。

・外向性:社交的でエネルギッシュな傾向

・神経症傾向:感情的で不安定でネガティブな傾向

・開放性:新しい経験やアイデアに対する好奇心が強い傾向

・協調性:他人に対して思いやりがあり、共感性や協力性が高い傾向

・誠実性:責任感があり、計画的に行動する傾向

一方でダークトライアドは3つの暗い性格特性を示します。

・自己愛が強いナルシシズム

・他人を操ることに快楽を覚えるマキャヴェリズム

・反社会的な行動を繰り返すサイコパシー

データ分析の結果、EPS測定ツールはエモフィリア特性を評価する上でちゃんと機能することが分かりました。

具体的には、エモフィリアの特性スコアが高かった人ほど、これまで経験してきた恋愛関係の数が多く、さらに不倫をしている数も多いことが判明したのです。
これは男女ともに見られた傾向で、恋愛感情への感受性が他の人に比べてとても高いことが要因として挙げられます。

その一方で、エモフィリア特性の高い人は神経症的傾向やナルシシズムの傾向をわずかに示したものの、その関連性は大して強いとは言えないものでした。
つまり、エモフィリアであるからといって、ビッグファイブのどれかが強かったりダークトライアドを必ず持っているというわけではないということです。

しかし、エモフィリアのように恋愛感情の動きが激しいと、様々な色恋沙汰やトラブルが発生しやすく、本人にとっても周囲にとっても大変な事態を生む可能性があります。

恋に落ちやすいことは悪いことではありませんし、恋愛は人生の景色をほんの少しだけ鮮やかにしてくれるものです。
ですが、それがきっかけで不倫魔になってしまったり浮気してしまったりといったトラブルの回数が多いようなら、警戒するべき心理特性として覚えておく必要があるのかもしれませんね。

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