中国　婚姻数が過去最低を記録。人民に“結婚と出産”を強引に押し付けたのに何故…

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約６１０万件という数は民政省が１９８６年に統計を取り始めてから最も少ない。

結婚の減少とそれに伴う出産の減少は中国政府にとって厳しい課題を突き付けている。中国政府は、労働人口の減少と急速な高齢化が減速する国内経済に与える影響に対処しようとしている。

中国の婚姻数は、２０１３年以来の減少基調に戻った。２３年は新型コロナウイルス感染症をめぐる規制が解除されたことなどから婚姻数は増加していた。

それでも、２４年の数は１３年に記録したピーク時の１３００万件の半分以下だ。

民政省が公開した離婚に関する統計では、２４年の離婚件数は約２６０万件と前年から２万８０００件増加した。

中国では昨年、出生数がわずかに増加したが、全体の人口は３年連続の減少となった。

１６歳から５９歳の中国の労働人口は昨年６８３万人減り、減少基調が続いている。一方で、６０歳以上の人口は増え続けており、人口全体の２２％を占めるまでになった。

中国政府の当局者は、婚姻数の減少と出生数の減少はつながっていると考えている。中国では社会の規範や政府の規制により、未婚のカップルが子どもを持つことは難しい。

こうした状況を変えようと、当局者は、若い人たちに結婚や子どもを持つことを促すため、財政的な動機付けや宣伝活動などを行っている。