【米ミシガン大学研究】高レベルの花粉への曝露で、当日から最大2週間後まで高齢者の死亡率が高くなる・・・研究者「花粉が多い日に予防策を講じることの重要性を浮き彫りにしている」
BMC Public Health に掲載されたこの研究は、花粉の飛散量が多い日はアレルギー患者にとって不便なだけでなく、アレルギーに弱い人々に深刻な健康リスクをもたらす可能性があることを示している。
花粉の飛散シーズンが長期化し、さらに激しくなるにつれ、公衆衛生当局や医療提供者にとってこれらのリスクを理解することがますます急務となっている。
研究では、特に落葉樹やブタクサの花粉などの特定の花粉の濃度が高いと、呼吸器疾患による死亡リスクが増加することが判明した。その影響は曝露後最大2週間続く可能性がある。
研究結果は、特定の種類の花粉にさらされると、特に慢性疾患を持つ人々において、呼吸器系の問題による死亡リスクが高まる可能性があることを示唆している。
気候変動により、今後数年間に花粉シーズンの厳しさが増すと予想されることを考えると、これは特に懸念される。
ピーター・ラーソン、本研究の第一著者、研究調査員、公衆衛生学部疫学部
花粉レベルが上昇し続け、花粉シーズンが長くなるにつれて、特に呼吸器疾患を抱える高齢者を中心に、より多くの人が深刻な健康リスクに直面する可能性がある。」
花粉と深刻な健康リスクとの関連性を研究するため、ミシガン大学公衆衛生学部、社会研究所、工学部の研究者らは、呼吸器疾患に関連する死亡に焦点を当て、2006年から2017年までのミシガン州の死亡記録を分析した。
彼らは、葉を落とす木からの落葉樹花粉、常緑樹花粉、イネ科植物の花粉、ブタクサ花粉の4種類の花粉を調査した。
研究者らは高度なコンピューターモデルを使用して、ミシガン州全体の毎日の花粉レベルを推定し、高レベルの花粉への曝露が、当日の影響から最大2週間後まで、さまざまな期間にわたって死亡率にどのような影響を与えるかを調査した。
誰もが同じように花粉に敏感なわけではないが、この研究結果は、特に呼吸器疾患のある高齢者にとって、花粉レベルを追跡し、花粉が多い日に予防策を講じることの重要性を浮き彫りにしていると研究者らは述べている。
ミシガン州の高齢者における慢性および感染性呼吸器疾患による死亡率と4種類の花粉分類群への短期曝露、2006~2017年
https://bmcpublichealth.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12889-025-21386-3
127,163人の死亡がこの研究に含まれた。落葉広葉植物、イネ科植物、ブタクサの累積高濃度(90パーセンタイル)は、早期ラグでの全呼吸器疾患による死亡率と関連しており、例えば、90パーセンタイルでの落葉広葉植物の花粉への累積7日間ラグ曝露では、全呼吸器疾患による死亡リスクが1.81倍高かった(95%信頼区間:1.04、3.15)。
結論
モデル化された高濃度の花粉分類群への曝露は、高齢者の全死因死亡率および慢性呼吸器疾患による死亡率の上昇と関連していた。
結果は、気温が上昇し、花粉の季節が長くなるにつれて、花粉曝露が呼吸器疾患による死亡率にとってより重要になる可能性があることを示唆している。
引用元: ・【米ミシガン大学研究】高レベルの花粉への曝露で、当日から最大2週間後まで高齢者の死亡率が高くなる・・・研究者「花粉が多い日に予防策を講じることの重要性を浮き彫りにしている」
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